周辺ガイド
浅草イベント情報
11月のイベント


酉の市
毎年11月の酉の日(十二支の酉にあたる日。12日ごとに巡ってくる)に鷲(おおとり)神社と長國寺で行われるのが「浅草酉の市」です。酉の市は来る年の開運、福運、殖産、除災、商売繁昌をお祈りするお祭りです。両方の「おとりさま」のご利益がある開運スポットとして毎年長蛇の列ができるほど賑わいます。今年は11月8日(一の酉)と20日(二の酉)に開催される予定です。
酉の市はもともと農民が鷲大明神に感謝した収穫祭だったといいます。鷲神社と西の寺長國寺の東隣には新吉原という遊郭が存在し、酉の市の日には遊郭内が開放されたといわれています。これに地の利も加わり、浅草酉の市は日本で最も有名な酉の市として現在に至ります。古くより続くこの祭りは、大正12年の関東大震災の年も戦時中や終戦の年も挙行され、一度として行われなかった年がありません。
祭りは午前零時に打ち鳴らされる「一番太鼓」を合図に始まり、翌日の午前0時まで24時間休みなく続きます。酉の市のみに授与される熊手御守は一般に「かっこめ」「はっこめ」といわれ、神様の御分霊であるとされています。一番太鼓とともに授与され、一番先に熊手御守を受けた人に「一番札」として神社の金小判が授けられます。
熊手は翌年の更なる招福を願って年々大きな熊手に買い替えるのが良いとされています。熊手を買うときに店主と交渉するやり取りもひとつの楽しみではないでしょうか。値引きしてもらった分はご祝儀として店主に渡すのが粋だとされています。めでたく熊手を購入したあとは熊手屋さんの威勢のいい掛け声で手締めとなります。そして熊手は正面に高く掲げて持ち帰ることでより福を招くことができるといわれています。
酉の市で熊手と共に縁起物として名物なのが「切山椒餅」です。山椒は捨てるところがないことから、有り難く縁起の良い食べ物とされており、健康をもたらすといわれています。それ以外にも浅草老舗の名店の特別露店、外にはお祭りらしいさまざまな露店が出ています。熊手店が約150店舗、露店が約900店並び、毎年70万人~80万人の人出があるという日本一の酉の市です。
会場周辺や屋台は夜遅くなればなるほど大変混雑します。熊手を購入したい場合には午前中や昼間の早い時間帯に行くのがそれほど混み合わないのでおすすめです。
酉の市は非常ににぎやかで威勢の良い掛け声が響く江戸っ子らしいお祭りであり、冬の到来を告げる浅草の風物詩です。ずらりと並んだ屋台グルメを味わいながら浅草酉の市を堪能してみてはいかがでしょうか。
※当館から鷲神社までは徒歩10分、長國寺までは徒歩12分です。
浅草靴のめぐみ祭り市
毎年4月と11月の最終土曜日、玉姫稲荷神社の氏子の靴メーカーが行っているのが、「浅草靴のめぐみ祭り市」です。(4月は「こんこん靴市」)
玉姫稲荷神社の周辺はもともと皮革産業の盛んな地域で、神社の氏子だった業者が近隣のメーカーに呼び掛けて靴供養を行ったのが始まりです。祭りの当日は、靴をメインに鞄、ベルトなど皮革製品が30数社のメーカーによって市価の6割~8割引価格で販売され、その品数は10万点以上にも及ぶといわれています。よく探してみると有名ブランドの靴が9割引の値段で売られていたりもするそうです。
祭り期間中に行われる「靴のお焚き上げ」は、足の病気やケガなどの災難除け祈願です。神主さんがお祓いをしたのち古靴を納めた人が名を記すことができる木札「厄除火焚串」が参加者に手渡され、順にお焚き上げの火にくべていきます。(実際に靴は集めるだけで燃やしません)
この他全国的にも珍しいデザインの靴神輿が出たり、足の健康相談などを無料で行うスペースが設けられたりしています。最も靴が似合う有名人を表彰する「日本シューズベストドレッサー賞」の授賞式も行われ、毎年多くの人々で賑わいます。
普段あまり意識することのない靴のありがたみを感じることができる個性的なお祭りをぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。
※玉姫稲荷神社までは当館より徒歩20分、南千住駅から徒歩10分です。
12月のイベント


浅草歳の市(納めの観音)羽子板市
浅草寺の境内で毎年12月17日、18日、19日の三日間行われているのが「羽子板市」です。神社仏閣の縁日や参詣人の集まる日に近隣の人々が日常生活用品を商うために立つのが「市」です。その年の暮れに立つ最後の市が「歳の市」と呼ばれます。年末の市としてだんだんと新年を迎える正月用品が主に販売されるようになり、そこに羽子板が加わっていきました。その華やかさから押し絵羽子板が主要商品となり「羽子板市」といわれるようになったのです。
江戸中期には当時全盛を極めた歌舞伎の人気役者の舞台姿を模した羽子板がたくさん売られていました。この羽子板の売れ行きが役者の人気のバロメーターとなっていたといいます。江戸後期ごろには、女子の誕生した家に羽子板を贈る風習が生まれました。羽子板でつく「おい羽根」が害虫を食べるトンボに似ていることから、「悪い虫がつかない」といわれ、固い豆の部分から「魔滅(まめ)」つまり「魔除け」になる、また「マメに暮らせる」などの意味から、大変縁起の良い贈り物として喜ばれました。おかげで歳の市で羽子板を扱う店が増加したといいます。
現在では話題の社会風刺、時事や人気タレントなどを題材にした変わり種羽子板などさまざまな作品が販売され、期間中は装飾用の大きなものから子供用のもの、話題のものまでたくさんの羽子板が訪れる人々を楽しませています。
境内には江戸時代のままの情景が広がり、通りから一段高く床を張ったにわか座敷店が並びます。新年の福徳を祈願した恵比寿大黒天御守りや、縁起小判も授与されます。また羽子板を買った人への縁起のよい三本締めや色とりどりの美しい羽根、30軒以上並ぶ羽子板の露店など、羽子板市は多くの人で賑わう浅草寺の年の瀬の風物詩となっています。ぜひ浅草らしい年の暮れの雰囲気を味わってみませんか。
※浅草寺境内までは当館より徒歩5分です。
浅草寺 除夜の鐘
浅草界隈の1年を締めくくる「浅草寺の除夜の鐘」は、昭和26年(1951年)の大晦日から始まった大切な行事です。浅草寺には百八会という「大晦日の除夜の鐘を鳴らす会」があります。有名な芭蕉の句「花の雲 鐘は上野か浅草か」で詠われた弁天山の鐘を大晦日の夜、百八会の会員108人が元旦になる午前0時から交代で打ち鳴らします。
浅草寺の「時鐘」は先の戦争の際に被害にあい焼けてしまいましたが、鐘自体は残りました。終戦後には鐘楼も作られ、鐘をつく人は地元の人を中心に浅草にゆかりのある歌舞伎役者や落語家なども加わりいっそうの盛り上がりを見せます。
人々はこの鐘の音を聞きながら百八の煩悩を祓って新年を迎えるのです。同時に本堂も開き、本堂外陣では詰め掛けた御信徒の大きな歓声が湧きあがります。
浅草寺の初詣の人出は例年280万人以上で、除夜の鐘を合図に境内や仲見世は人々で埋め尽くされます。境内には普段の何倍もの数の露店が出るので屋台グルメを楽しむこともできます。伝統ある浅草寺の鐘の音を聞きながら浅草ならではの賑やかな雰囲気の中で新年を迎えるのも良いのではないでしょうか。
※当館から浅草寺境内までは徒歩約5分です。
※大晦日の午後10時ごろには本堂に向かって行列が出来始め列は雷門まで続くほどになります。新年を迎える午前0時から3時ぐらいまでが最も混雑します。
※大晦日の浅草寺周辺の通りは歩行者天国となるため交通規制されます。電車やバスなどの公共交通機関の利用がおすすめです。
周辺観光ガイド



浅草案内マップ
平成31年 台東区観光ごよみ
※期日が変更になる行事もございますので、お問い合わせ下さい。
月 | 期日 | 名称 | 場所 | 所在地 | 問合せ先 |
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1 | 1日 1日~上旬 1日~2月24日 7日 8日 12日 25日 | 初詣 七福神めぐり 冬ぼたん 大根祭り とんど焼き まないた開き うそかえの神事 | 浅草寺ほか 谷中、下谷、浅草名所七福神 上野東照宮ぼたん苑 待乳山聖天 鳥越神社 坂東報恩寺 五條天神社 | 上野公園9-88 浅草7-4-1 鳥越2-4-1 東上野6-13-13 上野公園4-17 | 03-3822-3575 03-3874-2030 03-3851-5033 03-3844-2538 03-3821-4306 |
2 | 3日 3日 3日 8日 | 節分 福聚の舞 うけらの神事 針供養 | 浅草寺ほか 浅草寺 五條天神社 浅草寺 淡島堂 | 淺草2-3-1 上野公園4-17 淺草2-3-1 | 03-3844-1221 03-3821-4306 03-3842-0181 |
3 | 3日 18日 下旬~4月上旬 下旬~4月上旬 30日・31日 | 江戸流しびな 浅草観音示現会・金龍の舞 うえの桜まつり 隅田公園桜まつり 桜橋花まつり | 隅田公園吾妻橋付近 浅草寺 上野公園 隅田公園 隅田公園 | 浅草2-3-1 | 03-5826-4671 03-3844-1221 03-3832-0030 03-3844-1221 03-3876-3566 |
4 | 3月下旬~4月上旬 8日 8日 上旬~5月中旬 中旬 14日(予定) 20日 下旬 下旬 | 投扇興のつどい 花まつり 白鷺の舞 上野ぼたん祭 浅草観音裏一葉桜まつり 早慶レガッタ 浅草流鏑馬 こんこん靴市 泣き相撲 | 浅草文化観光センター 浅草寺ほか 浅草寺境内 上野東照宮ぼたん苑 一葉桜・小松橋通り 新大橋~桜橋 隅田公園 玉姫稲荷神社 浅草寺 暫像前 | 雷門2-18-9 浅草2-3-1 上野公園9-88 清川2-13-20 浅草2-3-1 | 03-3844-1221 03-3844-1221 03-3822-3575 03-3839-5229 048-442-4064 03-5246-1447 03-3844-3411 03-3872-1221 |
5 | 5日 中旬 中旬 中旬 17日~19日 20日 25日 下旬 25日・26日 | 宝の舞 下谷神社大祭 浅草橋紅白マロニエまつり 小野照崎神社大祭 三社祭 香油加持会 五條天神社例大祭 さつきフェスティバル お富士さんの植木市 | 浅草寺境内 下谷神社 ヒューリック浅草橋ビル周辺 小野照崎神社 浅草神社 待乳山聖天 五條天神社 上野公園噴水前広場 浅間神社周辺 | 浅草2-3-1 東上野3-29-8 下谷2-13-14 浅草2-3-1 浅草7-4-1 上野公園4-17 | 03-3844-1221 03-3831-1488 03-3851-4500 03-3872-5514 03-3844-1575 03-3874-2030 03-3821-4306 03-3821-8430 03-3844-1221 |
6 | 上旬 15日・16日 29日・30日 30日 30日・7月1日 | 鳥越祭 いきいき あじさい祭 お富士さんの植木市 茅の輪くぐり 小山開き | 鳥越神社 長國寺 浅間神社周辺 鳥越神社、小野照崎神社ほか 小野照崎神社 | 鳥越2-4-1 千束3-19-6 下谷2-13-14 | 03-3851-5033 03-3872-1667 03-3844-1221 03-3872-5514 |
7 | 上旬 6日~8日 9日・10日 中旬~8月上旬 下旬 下旬 | 下町七夕まつり 入谷朝顔市 四万六千日・ほおずき市 うえの夏まつり うえの夏まつりパレード 隅田川花火大会 | かっぱ橋本通り 入谷鬼子母神 浅草寺境内 不忍池畔 上野中央通りほか 隅田川 | 下谷1-12-16 浅草2-3-1 | 03-5246-1264 03-3841-1800 03-3842-0181 03-3832-0030 03-3832-0030 03-5246-1111 |
8 | 1日~31日 10日 31日 | 谷中圓朝まつり 隅田川とうろう流し 浅草サンバカーニバル | 全生庵 吾妻橋~言問橋 間 馬道通り~雷門通り | 谷中5-4-7 | 03-3821-4715 03-3844-1221 03-3841-9250 |
9 | 上旬 13日 20日 25日 下旬~10月下旬 | 台東薪能 へちま供養 開山会 人形供養 ダリア展 | 浅草寺境内 淨名院 待乳山聖天 清水観音堂 上野東照宮ぼたん苑 | 浅草2-3-1 上野桜木2-6-4 浅草7-4-1 上野公園1-29 上野公園9-88 | 03-5828-7591 03-3828-2791 03-5828-7591 03-3821-4749 03-3822-3575 |
10 | 上旬 上旬 18日 | 谷中菊まつり 谷中まつり 菊供養会・金龍の舞 | 大圓寺 谷中地域 浅草寺境内 | 谷中3-1-2 浅草2-3-1 | 03-3821-2820 03-3828-9291 03-3842-0181 |
11 | 3日 6日 8日・20日 下旬 下旬 | 白鷺の舞 火渡りの神事 酉の市 一葉祭 靴のめぐみ祭り市 | 浅草寺境内 秋葉神社 鷲信者・長國寺 一葉記念館 玉姫稲荷神社 | 浅草2-3-1 松が谷3-10-7 竜泉3-18-4 清川2-13-20 | 03-3844-1221 03-3844-5748 03-3876-1515 03-3873-0004 03-3872-3411 |
12 | 中旬 17日~19日 31日 | はきだおれ市 歳の市(羽子板市) 除夜の鐘 | 花川戸公園及び問屋店頭 浅草寺境内 寛永寺、浅草寺ほか | 花川戸1-14-15 浅草2-3-1 | 03-3841-3248 03-3844-1221 |